すれ違うアムステルダム

アムステルダムで日本人とイタリア人がフラットシェアをする日常。

昭和の食堂を改装せよ。ビフォーアフター in アムステルダム #1

日頃の趣味は、もっぱらスーパーのチラシチェックとホームセンター巡り。必需品はカラーカードと記録用カメラ、建築用スケール。な私です。食欲に生きてはいるけれど、一応本業はインテリアデザイナー、なんです。

入居当時の話。猫をかぶっていた状態でビューイングを終えてから、入居しないか!と言ってくれたE氏。

 


契約書を交わし、晴れてレジスターも終えることができ、 いよいよ入居準備に。何が必要かな...と思っていたそのとき。

「ここは全てに特徴がないから、もし内装変えたかったら壁をペイントしたりしてもいいよ。白はテンションあがんないしさ。boringだろ。」

と言ったE氏。

f:id:aoreamsterdam:20170709061153j:plainやったっ

前に住んでいた家はペイントNGな部屋だったので、いつか自由にDIYができる家に住みたいなあと思っていた身としてはまさに棚からぼたもちのお言葉だった。一応インテリアデザイナーのはしくれとしては、昭和の食堂的なこの家をなんとかしたいと思っていたところ。場所的には申し分ないし、家が見つかっただけで大変大変ありがたや、なんだけれど、じっくり見るとしみや痛みが気になってくるもの。テンションあがんないのはこちらも同じですよ。この時ばかりはE氏に後光が差して見えた。ありがとう...!E氏、やるっ!

問題の昭和の食堂的現場はこちら。

f:id:aoreamsterdam:20170709070115j:plain謎の色あせた絵。


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蛍光灯のためフラットでメリハリのない明るさだった室内。部屋の唯一の照明はシェードがアルミのため、テーブルの下側しか光らない。そのため天井が暗い。それも昭和の食堂的陰気さを醸し出している。照明マニアとしては、ちゃぶ台返したくなるくらい全くもってダメダメすぎる雰囲気である。居心地よさのかけらもない。

写真ではやっと片付けてまあまあましになって見えるが、あちこちの壁に前の住人の親族の写真だとか、謎の手書きの手紙、ダビンチの肖像画なんかがあったせいで少々不気味な趣味がじわじわ残っていた。宿泊用に貸していた形跡もあり、無駄に大きなベッドや衣類、異常に多いブランケットカバーなどが山積み。いくら引っ越しするにしても、個人の衣類や役所からの手紙もあったりして、謎の家族写真の勢いもあり。まるでどこかの一家が神隠しにでも遭ったんじゃないかと思うほどだった。ここまでそのままにして引っ越すの、普通なんだろうか。

f:id:aoreamsterdam:20170709070139j:plainこれはあかん。いろいろあかん。


せめてヘアスタイリストのK氏がこちらで自信を持って仕事ができるくらいには「見られる」ような部屋に。インテリアを仕事にしている身としては、心地よい空間を作るのが使命の私、ゲストの「綺麗」「かっこいい」を作る使命のK氏。この2人が住んでいるのに、「自宅公開」とかいって昭和の食堂では全く説得力がないではないか。
インテリアデザイナーとしてはヘアサロンやショップデザインは非日常感が大切だと思っている。せっかくお客さんが綺麗になりに来てるのに...昭和の食堂はあかん。

自宅といえど、ヘアサロン。昭和の食堂でヘアカットをされようもんなら、せっかくの確かなK氏の腕なのに、なんだか心地よくない気がするんじゃないか。

f:id:aoreamsterdam:20170709073910j:plainひと口に「緑」でも一色だけではない。

それでも一応ポテンシャルは持っているだろうこの部屋を、「来てよかった」って感じてもらえる部屋にしたい。そんなの、職業病的には超燃える案件である。今まではお客さんのために住宅や、店舗を新築したりリノベーションするのに力を注いで来たけれど、自分の家でこんなことができるなんて!しかも、「お洒落なヘアサロンをつくる」なんてワクワクすること、楽しみしかないよね。

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