すれ違うアムステルダム

アムステルダムで日本人とイタリア人がフラットシェアをする日常。

家が征服されかけた話について、続 (残酷な描写があります)

家が征服されかけた話、前編はこちら

頼りない毒餌をまんまと交わしたグルメNズミは、数日経ってもどうやら我が家をエンジョイしているようだった。落ち着かないし、仕方がないので次の仕掛けを練ることに。Nズミはなにが悪いって、排泄物によくない菌があって不衛生だそうだ。奴らは垂れ流しながら走り回る習性があるらしい。ウイルスに弱いK氏や精神的に心配なE氏の健康を害するかもしれず、ますます仕留める必要がある。
まあ彼らにとっては私たちの方が後釜で、敵視されることについては不満に思っているかもしれないけど。人間の住居なので、申し訳ないけどご遠慮願いたい。絶対に負けられない戦いが、そこにある。

たまたまアジアスーパーで見かけた、マンガのような罠。これ、対策を調べていた時にディズニーのアイドル・Mッキーがひっかけられていたブラックジョークな画像が脳裏によみがえる。もしもあんな風になるなら残酷だ。でもその場で仕留められるなら合格ラインだ。

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見るからにおもちゃのようで、本当にできるのか。相手は脳を持っている哺乳類だ。大きさはバリエーションがあって、ちょうどよさそうなのが2個で1ユーロ。毒餌に比べてはるかにお手頃である。

見た目に反して、案外バネが強力そう。バチン、どころか「ンバチンンッ」という感じだった。とてもよくできている。
この黄色いところを踏むと、「ンバチンンッ」と挟まれる仕掛け。ワクワクドキドキするね。

奴が味を占めたスペキュロスペーストを塗る。あまり多すぎると重さでだめな様子。ネットで調べたら、主に罠に仕掛けるにはピーナツバターが好きだということだったが、あいにく我が家にピーナツバターはなし。日本語で調べると、米やひまわりの種などの穀物、チョコなどということだったが、欧米のNズミはおしゃれなものを好むんだなあ。ピーナツバターなんて常備していない。のでたまたま持ち合わせていたものを塗って、キッチンの片隅に設置。私たちは静かにいつも通りお互いの仕事に励む。

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ちなみにこれは、「ロータスカラメルビスケット」のスプレッド。amazonやカルディでも購入できる、シナモンがほんのり香るビスケット。のスプレッドバージョン。シナモンロールのような強い風味が苦手の私でも大好きなビスケットである。ベルギーのホステルの朝食で出て来たときに、あまりの美味しさに狂喜乱舞したほどだ。オランダで見かけた際にも、あまりの嬉しさに狂喜乱舞。しかも黄色い蓋には、砕いたビスケットが混じっていてまた美味しいのだ。パンに塗って食べる、スコーンに、クラッカーに、牛乳に溶かしてホットで飲んでも、それはそれは美味しいのです。


さあ、仕掛けるよ!

 

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頼んだよ。








「ンバチ....!」

 

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一斉に罠の方を見る私たち。確実にかかって、ぴくっとした後、動かなくなった。なんて残酷な光景だ。まだ仕掛けて30分やで。
こんなマンガみたいな罠に、あっという間に。文字通り「まんまと引っかかる」とは。

まんまと。毒餌で仕留めるよりも簡単に。私たちの胸の内はこんな心情である。

 

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案外あっさりだった。こんなマンガみたいなものに引っかかる奴に、私たちは翻弄されていたのです。ご遺体はK氏が罠ごと袋に入れ、すぐに外のゴミ箱へ連行してくれた。持ち上げると、柔らかかった。合掌。こんなとき、一人で住んでいなくてよかった、としみじみ心強く思う。

そして私たちの家は再び平穏を取り戻した。

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