すれ違うアムステルダム

アムステルダムで日本人とイタリア人がフラットシェアをする日常。

悲願の豚肉味噌

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豚挽き肉に出会わない。純100%豚挽き肉を求めて歩けど歩けど、合挽きか牛100%ばかりだ。だって食べたいもの作りたいものは大抵豚挽き肉ばかり、餃子しかり、ワンタンしかり、肉味噌しかり、なすとそぼろにするだとか。

お気に入りの肉屋で見つけた、これはもしやと思ったものはすでに味付きのものだった。マクドナルドのマフィンにはさんであるような味そのもので、それはそれで美味しかったが求めている口がそれじゃないときもあるのだ。普通でいいのに余計なことをしないでおくんなまし。私は出汁や生姜の味をつけたいんや。

あまりに見かけないので「豚挽き肉」をオランダ語で検索をかけると、トップに出てきたのが某知恵袋のようなオランダ版サイト。「なんで牛挽き肉と合挽き肉はあるのに豚挽き肉はないの?」という質問がまさにされており、

これは「需要と供給」の問題です。(Google翻訳まま)

 

オランダ人が言い切っている。そうか、オランダでは豚ひき肉は需要がないのか、と認識を新たにし、ここで半ば諦めの心がついた。「豚挽き肉」のワードだけでトップに出てくるくらい、あんたには需要がないのよ、と見せつけられている。ショック。あれだけやれRamenだGyozaだSUSHIだとか日本食ウマイーとか絶賛されているくせに、日常に身近になろうとする気はさらさらないのだ。牛のガツンとくる肉肉しい風味が好まれ、淡泊な豚は物足りないのかもしれない。

 

あなたは本当に尋ねるか、模索しなければなりません。
(中略)
誰がより多くを望んでいないと判断したので、取得することはほとんど不可能です。大罪。 (Google翻訳まま)

 
望まれていないなら仕方がないですよね。オランダ人さえ探すのに困っているんだから、ないものはないのである。「取得することはほとんど不可能です」とまで気持ちよく言い切られたら、「ありがとよっ!」と回答者にハイタッチをしたくなるほどだ。大罪。望んだものは大きな罪。

 

それからしばらく私の心は片思いを諦めようとする青春女子のごとく、肉屋でわざわざ高い豚挽き肉をオーダーできる大人の余裕を持つか、塊肉をあれこれと挽き肉にできないものかとモヤモヤしているのだった。合挽きの牛の風味を生かせるものを考えるか、その味に慣れるかというライフスタイル浸潤法も頭をよぎった。

しかしその執念が呼んだのか、ある日毎週楽しみにチェックしているスーパーの広告を見ていたところ、「豚ひき肉1kg特売」がドンと出てきたではありませんか。何度も見返したしGoogle先生にも聞いてみたがやはりどうやら豚のよう。あるじゃん、豚挽き肉。出し惜しみしないでよね。しかも約200円近く安いという太っ腹。思いは、届く。


そうして悲願の豚挽き肉にありつくことができ、しばらくはありったけの豚挽き肉愛を注げる日々が訪れたのである。

 

悲願の肉味噌、もったいぶって少なめver.

・豚ひき肉 150g

・玉ねぎ みじん切り半個

・白ワイン 大さじ2

・味噌  大さじ1 

・醤油 大さじ1

・自家製生姜シロップ 大さじ1

・ごま油 風味づけ

 

生姜シロップは、みりんを切らしているために砂糖と生姜のすりおろしの両方の役割がいっぺんにできるかなと思って試しに加えてみたもの。でもあるなら生姜の身も加えたほうが風味が豊かになります。チューブでもいいけど、フレッシュさがかなわない生姜本体で作りたい。

 

1. 玉ねぎをみじん切りにする。味噌と醤油、生姜シロップを混ぜておいてとろとろにしておく。玉ねぎの味も感じたかったので大きめで。

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2. 玉ねぎを炒める。このテフロンの片手鍋は備え付けだったけれど、こういうのを作るのに本当に便利。透き通るくらいまで炒めます。

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3. ひき肉を入れ、すぐに白ワインを加える。熱で固まる前に箸4本でぐるぐるほぐしながら炒めるとぱらぱらになります。

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4. 生姜シロップ、醤油、味噌を混ぜたものを加えてさらに混ぜ、煮立てる。だんだんじゅわっと肉エキスが出てきます。

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5.馴染んで煮詰まったら完成。ごま油を風味付けにひとたらしする。

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箸4本でぐるぐる混ぜるのは、鶏そぼろを作る時に具合がよかった体験から。火を止めて、酒や白ワインを入れ、ある程度ぐるぐる混ぜてほぐしてから再加熱するのもぱらぱらにするのにはおすすめ。

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できたてを、あつあつのご飯に敷き詰めて温泉卵や黄身を乗せて決壊させても。七味との相性といったら、ありません。味噌をもう大さじ1を加えて濃いめに作り、おにぎりの具にしても。レタスで巻いても。汁なしラーメンの具にしても。要するに美味しい。何かにトッピングするだけで豪華に見える存在感も、好きなんです。

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